
前回は、利き筋について話をしましたが、碁には色々な筋があります。
手筋というのは、利き筋を利用して、手順を尽くし、石を働かせる打ち方のことです。
手筋の他にも、「俗筋」「異筋」「無理筋」などの筋があります。
俗筋というのは、「先手だから」とか、「相手が受けてくれるから、気持ちがいい」とか、「相手が他に打って、2手続けて打つことができるかもしれない」という理由で、利き筋を決めていくような打ち方のことです。
碁では、2手続けて打つことができれば最高という手は悪い手になることのほうが多いです。
「アタリアタリのヘボ碁」というのは、このことです。
利き筋を理由なく打つのがどうして良くないか?と言えば、「打ち切った、含みの無い状態」になって、手筋を打つ手掛かりがなくなるからです。
ダメツマリにもなりやすくなります。
「異筋」というのは、手筋の隣などに打って急所をはずす打ち方のことです。
「一路の違いは大違い」などと言われます。
「無理筋」というのは、主に一見手筋風だけど、無理な手段のときに、よく言われます。
碁では俗筋で、無理筋というのは、ほとんど聞いたことがありませんが、世間では、あるらしいです。
以前の話ですが、ある政党の代表を決める選挙について週刊誌で読んだ内容です。
僕が直接聞いたわけではないから、書いてあることが本当だとして、という仮定で話します。
この当時、各陣営とも一生懸命、多数派工作をしていました。
権力闘争だから、色々なことがあるのは当然だと思いますが、
僕が驚いたのは、ある人が、国会議員に電話をして、「私の言う通り投票しないと、選挙のとき私のポスターを使わせない」と言ったとされる記事です。
この利かし方はないだろう、と思いますね。この人は、これが利き筋だと思っているのですかねえ。
言われた方だって、子供じゃないんだから、ポスターで利かされるわけにはいかないと思いますよ。
もし利かされたら、その国会議員は情けなさすぎるでしょう。普通の神経なら、「大きなお世話だ」と言うと思います。
利いていないところで、利かそうとするのは、無理筋ですよ。しかも俗筋でダメツマリ系だと思います。
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