
この度は「塾長の言いたい放題」というコーナーを設けることになりました。
僕の身の回りで起きたことや感じたこと、僕の考え方、囲碁界の素晴らしさなどを語って参りたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨日中国の北京から帰ってきました。
プロ囲碁世界選手権へ日本代表として出場していたためです。
日本代表は全員で5人で、
僕以外の日本代表は、井山名人、山下天元、趙治勲先生、結城聡君でした。
26日に行われた抽選会を兼ねた前夜祭で、抽選の結果、対戦相手は韓国代表の許7段と決まり、その席上の決意表明で僕は、「世界戦の舞台に出場することをうれしく思います。相手の許7段は今まで対戦したことはないが、棋譜などを見て強いことは知っています。僕には8歳と6歳の息子がいますが、息子たちのためにも僕が一生懸命打つ姿を見せたいと思います。」と話しました。
27日の翌朝9時半から始まった対局で僕は今までの布石にない攻めを主体にした新趣向で対抗した。
その進行に僕は自信を持っていたが、昼食休憩後に取り返しのつかない緩着を打ってしまった。
その手以降、こう打てば勝ちというような明確なチャンスはなかったと思う。
世界レベルでは、一手のミスが命取りになることがよくある。
しかし敗れたとはいえ、新しい表現ができたことに僕は満足していた。
その日の夕食は日本選手全員で食べた。
その時に僕が、翌日の28日の休息日に今日打った碁の検討会をすることを提案して、みんなが賛成し、翌日2時から趙先生の部屋に集まることになった。
その部屋を見た常務理事の桑本団長が、「僕の部屋の方が広いから移ったらどうですか?」との提案があり移ってみたら、スイートルームだった。
さすが団長とみんなで感心していたものである。
僕は対局がなくなったので、翌29日は、天壇公園を散歩した。
その中にある祈年殿は600年前の建物だがすごいスケールである。
僕は昔ここで中国人が集まって「わんすえ、わんすえ」(万歳、万歳)と言っていたのかな?と想像して楽しんでいた。
中国の公園は社交場という感じである。
太極拳をする人、ダンスをする人、トランプをする人、碁を打つ人、等々様々である。
その中でも目に付いたのが、バトミントンの羽を大きくしたような物を足でサッカーボールを蹴るようにしてみんなでパスして地面に落とさないようにする遊びである。
今の中国では流行っているのだろうか?
天壇公園から歩いて対局場である中国棋院まで行って碁を見た。
勝ったのは、趙先生だけだった。
自分の息子位の年齢の中国の新鋭に対して、形勢不利な碁を逆転する趙先生の闘魂は素晴らしいと思う。
僕も見習わなくてはならないと思う。
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